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Canada カナダ |
総合危険度:1.0
(総合危険ポイント:1373.6)
いくつかの項目に注意して 渡航・滞在してください。
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誘拐
危険度:3.8
(危険ポイント:112.8)
危険性が非常に高い項目であるため、十分な注意と安全対策が必要不可欠です。危険性を回避できないと判断した場合は渡航・滞在するのはお控えください。
カナダでは、近年、年間約400件の誘拐事件が発生していますが、テロリストや犯罪組織による誘拐事件或いは政治的背景のある誘拐事件は把握されていません。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
・日常の行動をパターン化せず、出勤ルート・時間等は変化を持たせましょう。
・日頃から周辺の様子について、普段と違うかどうか注意する習慣をつけましょう。(監視・尾行等に敏感に気付くことが重要)
・個人情報の管理を徹底しましょう。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.2 |
カナダ |
9.2 |
(最新データ)
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傷害・暴行
危険度:1.3
(危険ポイント:1675.2)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
21.0 |
カナダ |
135.0 |
(最新データ)
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窃盗
危険度:2.2
(危険ポイント:2787.5)
危険性が高い項目であるため、渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
空港やホテル、レストラン等で旅行者を狙ったスリや置引き等が多発しているため、パスポートや現金など貴重品を盗まれないよう注意する必要があります。被害に遭った日本人旅行者の多くが、貴重品を入れたバッグをほんのわずかの時間、足元や近くの椅子の上に置いた隙に盗まれています。荷物は常に視界に入る位置に置くよう、心がけるとともに、貴重品は必ず身につけて携行するようにして下さい。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。(スリ被害が頻発しています。)
・親しげに近づいてくる女性には注意しましょう。(飲食物に薬を混入され、昏睡状態になった時に現金を盗まれる場合があります。)
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
356.2 |
カナダ |
1374.5 |
(最新データ)
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強盗・強奪
危険度:1.7
(危険ポイント:2379.5)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
カナダでは、米国ほど銃器の所持が自由ではありませんが、米国と国境を接しているため、銃の密輸が後を絶たず、銃器を使用した強盗等も散見され、増加傾向にありますし、在留邦人が銃器で脅された被害も発生しています。万一、強盗等の犯人に遭遇した場合には、相手が銃器を所持している可能性が十分にありますので、身体の安全を第一に考え、絶対に抵抗はせず、相手の要求に応じて金品を差し出し、立ち去らせた方が無難です。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
2.4 |
カナダ |
58.8 |
(最新データ)
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強姦・強制猥褻
危険度:2.6
(危険ポイント:373.2)
危険性が高い項目であるため、渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
・いかがわしいバーなどへ近付くことは、極力避けましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・見知らぬ人に声をかけられた場合は警戒してください。(睡眠薬が含まれた飲食物を与えられることで荷物を奪われたり、性犯罪の被害に遭う可能性があります。)
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
6.8 |
カナダ |
73.6 |
(最新データ)
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テロ
危険度:1.2
(危険ポイント:0.1)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
カナダでは、2014年10月、ケベック州において兵士を車でひいて殺害したテロ事件、オタワ市中心部において兵士をライフル銃で射殺したテロ事件が連続して発生しました。これら2つの事件の直前には、ISILが、米国、カナダ等の「連合」による攻撃を批判し、世界のイスラム教徒に対して、対ISIL連合諸国の国民を攻撃するよう扇動する声明を発出し、カナダ治安当局はテロ警戒レベルを「低程度」から「中程度」へ引き上げていました。また、国内外においてカナダ国籍者或いはカナダに居住歴のあるイスラム過激派メンバーや支援者が多数検挙されています。最近は、資金援助、物資支援、リクルート活動等、テロを支援する動きが広がっており、テロ関連活動に参加する目的で海外渡航した者が帰国後にテロを引き起こすことが懸念されています。
(最新データ)
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殺人
危険度:1.0
(危険ポイント:24.3)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
カナダは、一般的に治安が良いと言われていますが、犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は日本の約5倍の水準となっています。また、銃器犯罪の多発など、犯罪は凶悪化しており、バンクーバーなどでは、夜間に、銃器や刃物で脅され所持品を奪われたり、背後から襲われ暴行を受けた後に所持品を奪われるといった事例がみられます。特に、都市部で夜間のひと気のない場所に出かける際には注意が必要です。日本人の渡航者、滞在者が犯罪に巻き込まれる事案も発生していますので、防犯対策は日本にいるとき以上に注意が必要です。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
カナダ |
1.5 |
(最新データ)
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政情不安
危険度:1.1
(危険ポイント:1.2)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
2001年の米国同時多発テロ事件の後、カナダ政府は、「テロ対策法」を制定するとともに公共安全省を創設し、それまで複数の省庁に分散していた安全保障及び危機管理の対応を一元化しました。現在、同法によってアル・カーイダ等の54団体がテロリストとして指定されています。
カナダでは、移民第二、第三世代によるいわゆる「ホームグローン・テロ」に対する危機感が一層高まっています。また、イスラム過激思想に感化される者の増加が問題になっており、現地当局によれば、海外紛争への参加が確認されたカナダ人は145名で、その約3分の1がシリア、イラクへ渡航したとされています。政府がイスラム過激主義者の早期発見、渡航阻止等の対策を強化しているにも関わらず、海外での戦闘行為への参加を希望する者の数が増え続けています。
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自然災害
危険度:1.0
(危険ポイント:315.0)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
ハリケーン
7月から11月にかけて、沿岸地域はハリケーンの影響を受けることがあります。
雪崩
山岳地帯、特にアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州で発生する可能性があります。
地震
ブリティッシュ・コロンビア州とユーコン州は活発な地震帯に位置しており、ブリティッシュ・コロンビア州の海岸は大地震の被害を最も受けています。ブリティッシュコロンビア州の海岸線の一部も津波の危険にさらされています。
雷雨
夏の間、カナダのほとんどの地域ではかなり頻繁に起こります。
トルネード
トルネードはカナダのほぼどこでも発生する可能性があります。
森林火災
季節にかかわらず、いつでも森林火災が発生する可能性があります。
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2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
カナダ |
141,063 |
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交通機関事故
危険度:1.3
(危険ポイント:5196.5)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
自動車走行中の携帯電話やナビゲーションシステム等の操作は交通違反の対象となります。また、冬季は雪道での安全運転を心がける必要があります。スピー ドは控えめに、急ハンドルや急ブレーキは絶対に避け、十分な車間距離を保ちま しょう。スタッドレス・タイヤをつけた4輪駆動(4WD)車でも、道路状況や スピードによっては滑りますので、過信することなく慎重に運転しましょう。冬季の外気温はマイナス30度近くになることもあります。万が一、自 動車が故障したときに備え、防寒着などを必ず携行しましょう。
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人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
カナダ |
5.1 |
(最新データ)
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カナダ
テロ情報
現状
カナダでは、2014年10月、ケベック州において兵士を車でひいて殺害したテロ事件、オタワ市中心部において兵士をライフル銃で射殺したテロ事件が連続して発生しました。これら2つの事件の直前には、ISILが、米国、カナダ等の「連合」による攻撃を批判し、世界のイスラム教徒に対して、対ISIL連合諸国の国民を攻撃するよう扇動する声明を発出し、カナダ治安当局はテロ警戒レベルを「低程度」から「中程度」へ引き上げていました。また、国内外においてカナダ国籍者或いはカナダに居住歴のあるイスラム過激派メンバーや支援者が多数検挙されています。最近は、資金援助、物資支援、リクルート活動等、テロを支援する動きが広がっており、テロ関連活動に参加する目的で海外渡航した者が帰国後にテロを引き起こすことが懸念されています。
2001年の米国同時多発テロ事件の後、カナダ政府は、「テロ対策法」を制定するとともに公共安全省を創設し、それまで複数の省庁に分散していた安全保障及び危機管理の対応を一元化しました。現在、同法によってアル・カーイダ等の54団体がテロリストとして指定されています。
カナダでは、移民第二、第三世代によるいわゆる「ホームグローン・テロ」に対する危機感が一層高まっています。また、イスラム過激思想に感化される者の増加が問題になっており、現地当局によれば、海外紛争への参加が確認されたカナダ人は145名で、その約3分の1がシリア、イラクへ渡航したとされています。政府がイスラム過激主義者の早期発見、渡航阻止等の対策を強化しているにも関わらず、海外での戦闘行為への参加を希望する者の数が増え続けています。
2015年2月には、ソマリアに拠点を置くイスラム過激派組織「アル・シャバーブ(Al-Shabab)」が、カナダのアルバータ州に所在するショッピングモールを含む、欧米のショッピングモールに襲撃を呼び掛ける動画をインターネット上に投稿し、警備が強化されました。
直近では2017年1月29日、ケベック市のモスクで銃乱射事件が発生し、AP通信によると、6人が死亡、8人が負傷したそうです。
トラベルアドバイス
・イスラム過激派組織の標的となる要因を抱えており、今後、国内においてテロが発生する可能性があります。
・テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努めてください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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カナダ
犯罪・誘拐情報
現状
カナダは、一般的に治安が良いと言われていますが、犯罪発生率(人口10万人当たりの犯罪認知件数)は日本の約5倍の水準となっています。また、銃器犯罪の多発など、犯罪は凶悪化しており、バンクーバーなどでは、夜間に、銃器や刃物で脅され所持品を奪われたり、背後から襲われ暴行を受けた後に所持品を奪われるといった事例がみられます。特に、都市部で夜間のひと気のない場所に出かける際には注意が必要です。日本人の渡航者、滞在者が犯罪に巻き込まれる事案も発生していますので,防犯対策は日本にいるとき以上に注意が必要です。
空港やホテル、レストラン等で旅行者を狙ったスリや置引き等が多発しているため、パスポートや現金など貴重品を盗まれないよう注意する必要があります。被害に遭った日本人旅行者の多くが、貴重品を入れたバッグをほんのわずかの時間、足元や近くの椅子の上に置いた隙に盗まれています。荷物は常に視界に入る位置に置くよう、心がけるとともに、貴重品は必ず身につけて携行するようにして下さい。
カナダでは、米国ほど銃器の所持が自由ではありませんが、米国と国境を接しているため、銃の密輸が後を絶たず、銃器を使用した強盗等も散見され、増加傾向にありますし、在留邦人が銃器で脅された被害も発生しています。万一、強盗等の犯人に遭遇した場合には、相手が銃器を所持している可能性が十分にありますので、身体の安全を第一に考え、絶対に抵抗はせず、相手の要求に応じて金品を差し出し、立ち去らせた方が無難です。
都市別状況
オタワ
日本人が被害に遭いやすいのは、空港、ホテル、レストランやバイワードマーケット(Byward Market)周辺観光スポット等における置引きやスリ等の窃盗犯罪です。また、スレーターストリート(Slater Street)近辺のオフィス街や、ダウンタウン及びその周辺では、人通りの少なくなる夜間にコンビニエンス・ストアやガソリンスタンドでの強盗事件が発生していますので、夜間に一人で外出する際には、街灯が多く、人通りのある場所を歩くといった注意が必要です。
バイワードマーケットの東側地区に所在する、ホームレスを収容するシェルターの近辺の治安状況は悪いため、昼夜を問わず近づかないことをおすすめします。また、駐車中の自動車のガラスを割られ、車内に置いていた物品を盗まれたり、留守中の住居で金品が盗まれる等の被害も発生していますので、貴重品は人目の付く場所には残さない・置かないなどの注意が必要です。
カルガリー、エドモントン、バンフ、ジャスパー
カルガリーやエドモントンでは、最近、麻薬や銃器に絡んだ犯罪が多発しています。ギャングによる銃器犯罪などは場所や時間を問わず発生しているため、夜一人で外出すること、日中でも人通りの少ない場所を歩くことなどは避けることが賢明です。万一、脅されて金銭を要求された場合にも、抵抗せずに所持金を渡すことが賢明です。このようなこともあり、多額の現金は持ち歩かないように心掛けてください。性犯罪に巻き込まれないためにも、夜間の外出時に、会ったばかりの人間の自動車への同乗、見知らぬ人の家へ誘われて行くこと等を避けてください。車両ごと盗まれる犯罪も発生しています。車から離れる際は、必ずエンジンを切りドアをロックしてください。また、車上荒らしが頻発しているため、荷物は人目につかないよう必ずトランク内に入れてください。
バンフやジャスパーの観光地及びエドモントンの有名ショッピングモール、空港、ホテル、レストラン、土産物店などでは、旅行者を狙った置引きやスリなどの窃盗事件が頻発しています。貴重品の入った荷物を椅子の下などに置くことは避け、必ず身につけて携行するようにしてください。
カルガリー市内のカジノやバーで、年齢を証明するものとしてパスポートを提示した後に、遺失するケースが多発しています。なくした本人も紛失に気付かないケースがほとんどで、落としたのかスリに遭ったのかも判然としません。提示したパスポートは必ず荷物の中に入れ携行するようにしてください。
トロント
旅行者や留学生等を狙った窃盗犯罪が多発しています。被害はホテルのロビー及びカウンター、レストラン、空港カウンター等で発生しており、ホテルや空港のトイレの個室の物掛けに掛けた荷物を、扉の外から盗まれた例もあります。レストラン及びナイトクラブ等で、パスポートを身分証明書として携行し、その際に紛失する事例も多く見られます。麻薬取引やギャング同士の抗争等、銃器を使用した殺人事件等が増加しています。こうしたことに巻き込まれない様、普段から周囲に気を配ってください。なお、日本食レストランの邦人従業員が夜遅くに帰宅する際に、刃物や銃器を所持した強盗に遭うケースも増加しています。夜間のひと気のない場所での通行は極力控え、また、万一襲われた時は不必要な抵抗はしないようお勧めします。
バンクーバー
旅行者や留学生を狙った置き引き等の窃盗犯罪が、空港、ホテル・ロビー、レストラン、ショッピングセンター、観光地のほか、図書館やカフェでも多発しています。また、最も多発している窃盗犯罪は、観光地等で駐車している車の窓ガラスを割り、車内から物を盗むという手口です。このため、駐車する際は、人目のある駐車場を選び、かつ車内には何も残さないようにしてください。レンタカーを借りる際に金額未記入のクレジットカードの伝票にサインさせられて、後で多額の請求書が送られる等の被害が発生しています。麻薬取引やギャング同士の抗争等、銃器を使用した殺人事件等が増加しています。こうした抗争に巻き込まれないよう注意してください。また、夜間のスカイトレイン駅の周辺などで不意に襲われ所持品を奪われたり、銃器や刃物で脅され所持品を盗まれるといった強盗事案が発生しています。夜間のひと気のない場所への外出は極力控え、また、多額の現金や貴重品の携行は極力避けるとともに、万一襲われた時は不必要な抵抗はしないようお勧めします。
バンクーバーの一部(ダウンタウン東地区,中華街近辺等)は、麻薬中毒者や浮浪者等がたむろしているため治安が悪く、注意が必要です。特別な用事のない限り、このような治安の悪い地区には立ち入らないでください。
モントリオール、ケベックシティ
レストラン及びバーでの食事の際やイベント会場において、床の上、椅子の背もたれや椅子の下に置いたカバンを盗まれる、または、カバンから貴重品を抜き取られる等の被害が多く発生しています。特に、アルコールを飲みながら仲間と会話に盛り上がっていたり、子供の面倒を見たり、ビュッフェで料理を取るために席を立った隙や、パソコン・携帯電話の操作中など荷物から注意がそれる時が狙われます。また、人通りの少ない場所で路上駐車をする際に車の外から見えるところに荷物を置くと、車上狙いや車両盗難に遭いやすいので危険です。最近は、レンタカーや、州外・海外からきた車両が狙われやすい傾向があります。さらに空き巣狙いも多く発生しています。最近の犯罪傾向として、スキミングによるカード犯罪が発生しています。スキミング被害で最も多いのは、飲食店等の会計時です。クレジットカードを従業員に預け、精算を任せるのではなく、対面式でクレジットカード決済を心がけましょう。
トラベルアドバイス
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・クレジットカードはスキミングを警戒し、信用できる場所でのみ使用しましょう。
・夜間の一人歩きは避け、ひと気のない場所には行かないでください。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
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カナダ
病気・感染症情報
衛生・医療事情
カナダの医療事情の最大の問題点は医療機関へのアクセスの悪さ、待ち時間の長さにあります。一般に医療機関を利用する場合には、まず地域の家庭医を受診する必要があります。しかし家庭医は、実数が少なく、また患者数を制限することが許されているため、新規の患者を受け付けていない場合が少なくありません。運良く家庭医を持てた場合でも、医師は基本的に保険医であり診療報酬に上限が設けられているため、1日の診察人数を制限している場合も多く、予約が1~2週間後ということもあります。また、専門医については家庭医の紹介なくしては受診できないシステムになっていますが、極端に医師数の少ない科(整形外科、皮膚科、産婦人科など)では、数ヶ月後から1年先にしか予約がとれない状況です。ま、,医療費抑制政策により、CTやMRIなどの検査機器の数が日本に比べて極端に少なく、検査の待ち時間も何ヶ月も先という状況です。
家庭医を持っていない患者さんが受診できるのはウォークインクリニックですが、常に混雑しており、オタワ市内の場合、数時間待ちが平均です。また、ウォークインクリニックには、レントゲン検査機器、簡易血液検査機器、超音波検査機器などの基本設備を設置していないところがほとんどです。
ウォークインクリニックの時間外・週末・重傷の場合は総合病院(公立)の救急外来(ER)を受診することになりますが、これもまた待ち時間が長い状況です。ERでの待ち時間については州の保健省のホームページなどで公開されています。ERにおいては患者のトリアージ(ふるい分け)がトレーニングされた看護師によって行われており、命に関わる疾患については早めに治療が開始されますが、緊急性が無いと判断された疾患については後回しにするというシステムが徹底されています。
このような不便さを軽減するため、民間医療機関(プライベートクリニック、検査機関等)が一部の州で解禁されています。カナダの国民保険を有しない人々や、待ち時間を短縮したい富裕層にとって民間医療機関は有用であり、利用者が増えています。こうした施設では自己負担での医療が制限付きで(入院設備は伴わない等)行われていますが、施設数はまだ少ないのが現状です。
カナダの医療制度はメディケアと呼ばれる国民皆保険制度を採用しており、原則として患者の自己負担が一切なく、全てを税財源で公的に負担しています。全ての国民は皆保険を取得できますが、移民の場合取得まで3ヶ月間、また留学生(ワーキングホリデイ含む)等は公的医療保険を取得できない州もあり、その場合、医療費は有料になります。また、歯科診療・処方薬剤(入院中は無料)・リハビリ治療などは全額個人負担となります。高額な医療費請求に備えて、渡航前には旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。
警戒すべき病気・感染症
狂犬病
コウモリ、タヌキ、キツネなどの野生の哺乳類と接触することにより感染するウイルス疾患です。一般的な潜伏期間は1~2ヶ月で、発熱・頭痛・感冒症状などで始まり脳炎を引き起こします。発症後の致死率ほぼ100%の疾患です。仕事上あるいは冒険家など動物に接触する可能性がある場合、動物好きな小さいお子さんを帯同される場合は、渡航前の狂犬病ワクチン接種をご検討ください。
ハンタウイルス肺症候群
アルバータ州を中心とした西部地域で発生しています。シカ(ディア)マウスが媒介するウイルス疾患です。発熱・両側性間質性肺炎を起こし、潜伏期は1~5週間です。上記マウスやネズミの乾燥した糞・尿・唾液を吸い込むことにより感染しますので、接触を避けることが予防です。
ウエストナイル熱
イエ蚊が媒介し発熱・脳炎を起こすウイルス性疾患です。潜伏期間は3~15日で、多くは不顕性感染(感染しても無症状)ですが、発症した場合には、発熱、頭痛、背部痛、皮疹などが生じ1週間程度で回復します。重傷化した場合には高熱、昏睡、震え、筋力低下などの脳炎症状が出現します。治療法はなくワクチンもありませんので、蚊に刺されないように注意することが必要です。30~50%のDEETか、7%か15%のPicardin含有の昆虫忌避剤を塗布して予防を行ってください。ノミやダニのいる地域に行く場合には、長袖のシャツを着て、長ズボンの裾は靴下の中に入れ、ブーツを着用し、皮膚の露出を避けましょう。
ライム病
野山に生息するマダニが媒介する細菌(スピロヘーター)感染症です。症状としては数日から数週間の潜伏期の後、発熱、筋肉痛、関節痛、遊走性紅斑と呼ばれる湿疹、神経症状などです。重傷化すると神経症状が長引くこともあり、やっかいです。抗菌剤で治療可能ですが、ダニに刺されないよう、野山に出る場合には昆虫忌避剤の塗布、衣類などで予防を行ってください。
アタマジラミ
秋から初冬にかけ幼稚園、小中学校で、シラミ(特に頭)が発生しやすくなります。学校によっては、「Head lice guidelines for school」というお知らせを出すところがあり、シラミが見つかった場合、治療をして、シラミがいなくなるまで学校を休ませなければなりません。子供には、帽子や櫛などを共有しない、頭のかゆみなどの初期の症状に気を付け、家族や他の生徒にうつさないなどの、注意を促す必要があります。薬局でシラミを殺すための櫛付のシャンプーが多種売られています。薬品を使わずにオリーブオイルや酢を使う方法などもあります。
ツタウルシ
北アメリカの東部から中部に広く分布しています。明るい森林や灌木帯、荒れ地などに生え、公園や家の裏庭にも見られます。他の樹木などに気根を出して這い登り、高さは15メートルほどになります。接触したり、その毒がついた道具などを触ったりした場合に、ひどいかゆみと発疹、水泡などの皮膚炎をおこします。接触したらすぐ水で洗い流してください。薬局で塗り薬も買えますが、症状がひどいときは病院に行くことをお勧めします。ハイキングや庭仕事をするときは、なるべく肌を露出しないような服装をお勧めします。
トラベルアドバイス
・高額な医療費請求に備えて、渡航前には旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。
・上水道の水をそのまま飲用しても安全である地域もありますが、飲料にはミネラル水の購入をお勧めします。
・衛生事情で特に問題となることはありませんが、外食時は清潔なレストランで食べてください。
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カナダ
自然災害情報
現状
ハリケーン
7月から11月にかけて、沿岸地域はハリケーンの影響を受けることがあります。
雪崩
山岳地帯、特にアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州で発生する可能性があります。
地震
ブリティッシュ・コロンビア州とユーコン州は活発な地震帯に位置しており、ブリティッシュ・コロンビア州の海岸は大地震の被害を最も受けています。ブリティッシュコロンビア州の海岸線の一部も津波の危険にさらされています。
雷雨
夏の間、カナダのほとんどの地域ではかなり頻繁に起こります。
トルネード
トルネードはカナダのほぼどこでも発生する可能性があります。
森林火災
季節にかかわらず、いつでも森林火災が発生する可能性があります。
トラベルアドバイス
・気象情報や各地域の災害情報に注意しましょう。
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❗️危険要因(カナダ) ●テロの脅威 ・国内外においてカナダ国籍者或いはカナダに居住歴のあるイスラム過激派メンバーや支援者が多数検挙されています。
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⚠️要注意エリア ●カナダ全土 【要警戒!】 ・ISILが、米国、カナダ等の「連合」による攻撃を批判し世界のイスラム教徒に対して、カナダ等の西側諸国の国民を攻撃するよう扇動する声明を発出しており、国内でテロ事件が発生する可能性は否定できません。
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北アメリカの国・地域