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China 中華人民共和国 |
総合危険度:3.7
(総合危険ポイント:7402.9)
危険性が非常に高いエリアがあるため、 渡航・滞在するのはお控えください。
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誘拐
危険度:-
(危険ポイント:-)
中国国家統計局によれば、全国の公安機関による児童及び婦女の誘拐・人身売買事案の立件数については、2015年中9,150件(前年比7,333件減)となっています。なお、2016年中における誘拐・人身売買事案に関する立件数については、未だ公表されていません。
誘拐の主な対象は中国人の富裕層、幼児を含む若年層等であり、外国人を狙った誘拐事件は多くありません。しかし、かつては、日本人を被害者とする誘拐事件も発生しています。
・夜間の外出は極力避け、必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅してください。
・日常の行動をパターン化せず、出勤ルート・時間等は変化を持たせてください。
・日頃から、周辺の様子について、普段と違うかどうか注意する習慣をつけましょう。(監視・尾行等に敏感に気付くことが重要)
・個人情報の管理を徹底しましょう。
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傷害・暴行
危険度:-
(危険ポイント:-)
邦人が暴行されたり傷害を受けたりする事件も少なからず発生しています。その態様は様々ですが、飲酒時に店員や他の客と喧嘩になり暴行されるケースや、バスや地下鉄に乗車中に他の客とトラブルになり殴られるケース等が報告されています。中には、中国人のマナーの悪さに憤慨して注意したところ、逆に殴られたとの報告も過去にありました。
日本での行動形態や常識をそのまま海外に持ち込むことは、自分の身を危険にさらすことにつながりかねません。日本の常識が通用しない海外に滞在していることを強く認識することが、こうした被害に遭わないようにすることにも繋がります。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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窃盗
危険度:-
(危険ポイント:-)
レストラン等で食事中に財布や旅券が入ったカバンを置き引きされたり、公共交通機関(リニアモーターカー、地下鉄、高速鉄道、バス等)及び駅構内、繁華街、観光地等の混雑した場所でスリ被害に遭ったりする事案が多く報告されています。
経済的損害は勿論のこと、盗難等で旅券を紛失した場合、新たな旅券又は帰国のための渡航書を取得して帰国できるようになるまでには相当の日数を要します。カバン等から目を離すことのないように気をつけるとともに、過度の飲酒等により警戒心をゆるめてしまうことのないよう注意が必要です。また、財布ごと旅券を盗まれるケースも散見されるところ、財布と旅券は別々に携帯する、旅券等をカバンに入れる場合でも二重ファスナーの内側に入れる等の工夫が大切です。
・場所取りのためにバックを置いたりするのは止めましょう。
・貴重品及びスマートフォンは外部から所持していることをわかりにくくし、特に最近スマートフォンはよく狙われるので歩きながらスマートフォンを操作しないようにしましょう。
・有名な観光地では特に警戒しましょう。
・多額の現金やパスポートなどの貴重品は持ち運ばないでください。
・警官から現金を不当に要求されたら、支払いを拒み、大使館に連絡しましょう。
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強盗・強奪
危険度:-
(危険ポイント:-)
早朝や夜間に路上で複数の男性に囲まれて金品を強奪されたり、就寝中のホテルの部屋に忍び込まれ、体を縛られた上で金品を強奪されたりする被害が過去に発生しています。2012年には、上海市で住居に侵入した強盗に邦人が殺害される事例も発生しています。
こうした被害に遭わないようにするには、早朝や夜間の一人歩きをしない、暗くて人通りの少ない道路を通らない、自宅やホテルでは施錠を確実に行うなど、自己防衛に努めることが肝要です。
・外壁が2m以上あり、ガードマンが常駐しているといった警備体制の高いホテルや住居に宿泊しましょう。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・ホテル客室扉を開閉した際には、必ずロックされたことを確認し、チェーン錠が備わっている場合には必ず使用する。室内にセーフティボックスが備わっている場合、貴重 品はセーフティボックス内に収納しましょう。(ホテルの部屋に侵入されるケースがあります。)
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強姦・強制猥褻
危険度:-
(危険ポイント:-)
・夜間の女性の一人歩きは極力避け、タクシー等を利用しましょう。
・夜間の公衆トイレ・公園・人通りの少ない場所、街灯がない暗い道路を避けて歩いてください。
・見知らぬ者からの誘い(食事、観光案内等)には安易に乗らないでください。
・知り合って間がないなど、素性のよくわからない者の家に安易に行ってはいけません。またアパートのオーナー等であっても安易に自分の部屋に入れないでください。
・バー等で見知らぬ者から勧められる飲物には、特に注意しましょう。
・旅行やドライブは複数で計画的に行動するよう心掛けてください。
・身体の露出が多い服装での外出は控えましょう。
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テロ
危険度:1.3
(危険ポイント:0.9)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
新疆ウイグル自治区では、ウイグル族を主体とする少数民族の一部がいくつかの地下組織を結成し、同自治区全域を領土とするイスラム国家「東トルキスタン国」の建設を目的として民族独立運動を行っていると言われています。
特に1990年代以降、新疆ウイグル自治区では、無差別殺傷事件、地元の政府・共産党要人の暗殺、行政府庁舎への襲撃等の凶悪事件が頻発するようになったとされ、2014年にはウルムチ市等で多数の一般市民が犠牲となり、2015年には海外の過激組織から指揮を受けたテロ集団が同自治区アクス地区の炭鉱を襲撃し、多数の死傷者が出るなど、同自治区においては引き続きテロとされる事案が発生しているほか、同自治区以外においてもテロ襲撃未遂事件が検挙されています。2016年中は、同自治区ホータン地区における爆破事件により警察幹部等が死傷したとされます。
(最新データ)
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殺人
危険度:0.9
(危険ポイント:12.3)
危険性が比較的に低い項目ですが、危険がある場合も あるため注意して渡航・滞在してください。
・夜間の外出は極力避けること。必要な場合は乗用車を利用し、短期間で帰宅しましょう。
・不審者等がいないか警戒し、危険を感じたら大通りや商店など人目の多い場所に逃げましょう。
・外出時は荷物を宿泊場所に預け、できるだけ荷物を持たず両手が使えるようにしてください。
・人が銃器やナイフを持っている可能性がありますので、強盗被害にあった際には抵抗しないでください。
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人口10万人あたり発生件数(件) |
日本 |
0.3 |
中国 |
0.7 |
(最新データ)
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政情不安
危険度:1.2
(危険ポイント:75.93)
危険性がある項目のため、事前に危険情報を確認し、 注意して渡航・滞在してください。
日中両国間で政治的な問題が発生している際には、総領事館、企業や商店を標的とし たデモ等が発生することがあります。町中でそのような事態を見かけた場合には、 極力近づかないようにしてください。
平時においても、中国人の中には日本人に反感を抱く人もいるので、日本人同士で会話する際は、大声で日本語で会話するのが適切な場所なのかどうか、時と場所を考慮することが必要です。また、「バカ」や「ばかやろう」といった言葉は、相手をののしる言葉として広く浸透しています。思わぬトラブルになることがありますので注意が必要です。
特に2012年後半は、尖閣諸島を巡って中国国内で中国人の反日感情が高まり、 各地で抗議デモが発生するほか、日本人が暴行を受けた、日本人をタクシーには乗せ ない、宿泊させない等の事案も発生しました。
日中関係で焦点の当たる主な日は以下のとおりです。
・5月3日(1928年) 済南事件
・5月4日(1919年) 5・4運動
・7月7日(1937年) 盧溝橋事件
・8月15日(1945年) 終戦記念日
・9月3日(1945年) 抗日戦争勝利記念日
・9月18日(1931年) 満州事変(柳条湖事件)
・12月13日(1937年)南京事件国家哀悼日
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自然災害
危険度:4.0
(危険ポイント:35368.9)
危険性が非常に高い項目であるため、十分な注意と安全対策が必要不可欠です。危険性を回避できないと判断した場合は渡航・滞在するのはお控えください。
中国では例年、冬期を中心に各地で深刻な大気汚染が発生しています。山東省では、2016年12月15日、徳州市、聊城市、同16日、菏沢市、及び同29日には済南市が赤色警報(AQI300以上)となりました。
・汚染の激しい日(環境省暫定指針:70μg/m3 以上、米国の大気汚染指数(A QI)150 強、中国の大気汚染指数(AQI)100 弱に相当)は、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らしましょう (呼吸器や循環器に疾患のある方、高齢者・子供は、体調に応じ、より慎重な行動が望まれる)。
・外出する場合は、PM2.5対応マスクを着用してください。
・帰宅後は、手洗いやうがいを徹底しましょう。
・室内には、空気清浄機を設置し、加湿器などを用いて湿度を適正に保ちましょう。
・ドアや窓を閉め、風が通る隙間もふさぎましょう。
・たばこなど他の汚染源や、過労にも注意してください。
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2007〜2016年 被災者数(人) |
日本 |
1,449,493 |
中国 |
613,752,746 |
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交通機関事故
危険度:2.3
(危険ポイント:9976.0)
危険性が高い項目であるため、渡航・滞在するにあたり 十分な注意と安全対策が必要です。
中国では、右側通行や赤信号時の右折可など、日本と交通規則が異なる上、車・電動バイク等の信号無視、歩行者や自転車の無理な横断、整備不良車両の運行、高架道路での速度超過や無理な追い越し、車輌の逆走や電動バイクの歩道走行など、交通マナーが非常に悪いため、交通事故に巻き込まれる可能性も決して小さくない状況と言えます。歩道上や青信号時の横断歩道でも油断せず、歩行中や横断中は左右後方から近づいてくる車両に十分注意するなど、日本では全く考えられないような方向から自分に向かってくる車輌への警戒を含め、日本での生活より遙かに意識して自己防衛に努める必要があります。
また、中国では国際運転免許証で車両を運転出来ません。さらに無免許運転や飲酒運転には厳しい罰則があるので、車両を運転される方は、法律を遵守した安全運転を心がけるようお願いします。
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人口10万人あたり死亡者数(人) |
日本 |
3.8 |
中国 |
18.9 |
(最新データ)
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中国
テロ情報
現状
中国政府の発表によれば、中国におけるテロ事件は主として新疆ウイグル自治区内で発生しています。新疆ウイグル自治区では、ウイグル族を主体とする少数民族の一部がいくつかの地下組織を結成し、同自治区全域を領土とするイスラム国家「東トルキスタン国」の建設を目的として民族独立運動を行っていると言われています。特に1990年代以降、新疆ウイグル自治区では、無差別殺傷事件、地元の政府・共産党要人の暗殺、行政府庁舎への襲撃等の凶悪事件が頻発するようになったとされ、2014年には、ウルムチ市内の朝市周辺を始めとして同自治区内各地で多数の一般市民が犠牲となる事案が発生したほか、同自治区以外でも同年3月には雲南省昆明市の昆明駅周辺で無差別殺傷事案が発生しています。2015年中は、同自治区アクス地区の炭鉱を襲撃する事案が発生し、多数の死傷者が生じたとされます。
中国政府は、2003年12月、東トルキスタン・イスラム運動、東トルキスタン解放組織、世界ウイグル青年代表大会、東トルキスタン情報センターの4つの組織をテロ組織として認定し、これらの組織の幹部等11名をテロリストとして認定したと発表しました。さらに、2008年10月及び2012年4月、東トルキスタン・イスラム運動の幹部等をテロリストとして認定したと発表しました(2008年:8名、2012年:6名)。また,中国政府によれば、これらの組織のうち、東トルキスタン・イスラム運動と東トルキスタン解放組織については、国際テロ組織アル・カーイダとつながりがあるとされています。
また、2013年10月に北京市天安門前で発生した車両突入・炎上事案により日本人も負傷しました。トルキスタン・イスラム党は、今後、人民大会堂を含む中国国内の複数の場所で襲撃活動を行うと宣言したとされます。報道によれば、2015年中、遼寧省瀋陽市、浙江省温州市等において当局により襲撃を計画等していたテロリストが検挙されています。
トラベルアドバイス
・中国におけるテロ事件は主として新疆ウイグル自治区内で発生しています。
・テロの潜在的可能性は高いと言えますので、日頃からニュースや報道等の確認を怠らないでください。
・テロはどこででも起こりうるという意識を持つとともに、万が一テロの発生現場に遭遇した場合は、現場から離れることを優先してください。
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中国
犯罪・誘拐情報
現状
中国では、外国人が居住している地域や観光スポット等の治安状況は比較的安定しており、一般的な注意をしていれば犯罪に巻き込まれる可能性は少ないといえます。但し、国土が広く、すべての地域で同じように治安が安定しているわけではなく、中国の様々な地域で暴動が発生しているとの報道もあります。
繁華街、空港、レストラン、タクシー、長距離バスや列車の車内等において、スリや置き引き被害に遭う例がなんと言っても目立ちます。バッグや手荷物を身近に置いていなかったり、身近に置いていたにもかかわらず十分な注意を怠ったりしたことが原因となるようです。最近の例では、天候不良でフライトの遅延や欠航が相次ぎ大混雑している空港にいる場合やモーターショー等大型の展示会への出展で忙殺されている場合等,注意力が散漫になっているときでは、そのような「チャンス」を待ち受けているグループがいるので、特に注意が必要です。
中国政府は自国の法律を遵守する外国人は歓迎する一方で、これに違反する者は、厳しく取り締まる方針を打ち出していますので、十分に留意してください。中国に渡航、滞在される方は、中国の法令を遵守し、違法行為を厳に慎むようにしてください。
トラベルアドバイス
・一般的な治安は良くても、対日感情が悪化し、邦人や日系企業を狙った抗議行動等が行われる可能性もあるので、日中関係の推移の影響については常に注意が必要です。
・万一、強盗やひったくり、すりなどの被害に遭った場合は、相手が凶器を所持している場合もあるので、身の安全を第一に考え、むやみに抵抗しないようにしてください。
・日中両国間で政治的な問題が発生している際には、日本の大使館や総領事館、企業や商店を標的としたデモ等が発生することがあります。町中でそのような事態を見かけた場合には、極力近づかないようにしてください。
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中国
病気・感染症情報
衛生・医療事情
中国の病院では、最初に窓口で支払いをしてからでないと受付が始まりません。救急車で運ばれても同様で、本当に生きるか死ぬかと言った状況でなければ、お金の支払いが先です。
上海市には、日本人医師や日本語を話せる中国人医師が診療を行っている日系クリニックがいくつかあります。検査機器もよく整っており、受付から会計まで日本語でやり取りが行われるので、日本とほぼ同じ感覚で受診できます。日系以外の外資系クリニックで日本人医師が診療を行っているところもあります。ただし、一般的にこれらの日系・外資系クリニックには入院設備がなく、入院を要するような病状の場合には中国系病院との連携で対処しています。また、診療時間は基本的に日中のみですが、夜間に電話によるアドバイスや応急処置を行っているところもあります。
地域によっては衛生状態は必ずしもよくありません。伝染病や寄生虫病予防のために、生ものは口にしないなど衛生面に注意しましょう。特に、小さな飲食店の中には衛生上の問題がある店もあり、露店での飲食等でも注意が必要です。水道水はかなり硬度が高いので、料理・飲用には必ず沸かして使いましょう。ミネラルウォーターのペットボトルが簡単に手に入りますので、飲用に利用してください。
警戒すべき病気・感染症
下痢症
中国で見られる多くの下痢症はウイルスや細菌に汚染された食物を摂取することによる感染性胃腸炎です。北京では特に暑くなる5月から10月に食中毒、赤痢、腸チフス等の経口伝染病とともに発病者が多く見られます。ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡したりすることがあります。ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
中国では5歳以下の子供たちのノロウイルス検出率は15%と高く、特に注意が必要です。
予防対策としては生水を飲まないこと、露天等で買い食いをしないこと、衛生状況の良い一流ホテル・レストラン以外ではサラダ、果物、牛乳、乳製品、生の魚介類、肉類等も汚染されているものとして対処すること等が挙げられます。しかし、ここ数年、冷蔵設備の普及により北京の衛生・生活事情は著しく改善されていますので、過度に心配することはありません。また、多くの下痢症は整腸剤と水分の補給により数日で改善しますが、時には重症化し、専門的治療が必要となる事もありますので、激しい嘔吐、下痢や血便が出現する際には医療機関を受診する必要があります。
肝炎
多いのは、汚染された水や食べ物から感染するA型・E型肝炎と、汚染された血液や体液により感染するB型・C型肝炎です。
A型・E型肝炎は、都市でも散発的に見られますが、衛生状況の悪い地方では流行することもあります。E型肝炎は中国南部地域に多く、妊婦が感染すると重症化することがしばしばあります。A型肝炎の予防策としてワクチンがありますが、E型肝炎に対するワクチンはありませんので、妊婦の方は特に飲食物の衛生に注意する必要があります。
B・C型肝炎はともに血液・体液を介して感染しますので、主に感染血液の輸血と感染者との性的交渉を避ければ心配はありませんが、中国にはキャリアと呼ばれるウイルス保有者が大変多いので、特に注意が必要です。A型・B型肝炎は、ワクチンが開発されていますので予防接種をお勧めします。
寄生虫
北京を含め大都市では少なくなりましたが、回虫、蟯虫、鞭虫等の感染が認められています。これらの寄生虫感染は虫卵に汚染された生野菜の摂取が原因とされます。現在、中国では化学肥料と農薬の使用が一般的になり、寄生虫疾患は減少しています。むしろ残留農薬が問題となっていますので野菜等は良く洗うことが必要です。
中国の湖・河川地域では住血吸虫病が見られます。しかし、中央政府の住血吸虫症撲滅運動により湖、河川地域の環境整備が始まり、住血吸虫患者は減少傾向にありますが、2013年には年間5700例の感染が報告されています。住血吸虫は皮膚から侵入しますので、河川や湖の水にはなるべく触れないようにしましょう。
マラリア
最も発症率の高い地域は中国南部の海南省、雲南省であり、湖北、貴州、四川、広東を加えた6省で全国の84%を占めています。しかし、標高1,500m以上の地域ではマラリアの危険はほとんどなく、上記各省すべての地域がマラリアに汚染されているというわけではありません。旅行先の情報を事前に入手し,防蚊対策など地域に即した予防対策を講じることを勧めます。
デング熱
2014年夏に日本では国内感染例が初めて報告されたように、中国・広東省ではデング熱の大流行がありました。中国・広東省衛生計画委員会の発表によると、広東省におけるデング熱感染者の報告が急増しています。
広東省では、例年、7月から11月にかけデング熱患者が発生しますが、2014年の患者数は既に、過去最多であった1995年の5,300人を超えました。発熱、頭痛と皮膚の発赤が主な症状で、続発する出血傾向や循環血漿量の減少といった症状により、生命の危機に瀕することもありうるので、専門医での診断と治療が必要になります。屋外での蚊による吸血を避けるため適切な防蚊対策が必要です。
HIV感染・エイズ,性感染症
感染経路は血液を介するもの(麻薬の静脈注射や売血など)や性的接触による感染が多いようです。尚,中国国内の医療機関でHIV陽性と確定診断されると,政府報告,隔離措置がとられる場合もあります。その他,淋病や梅毒といった病気の患者も多く,十分に注意が必要です。
結核
日本ではあまり多くありませんが、中国では患者数も非常に多く、未だ死亡原因の上位に位置しております。
鳥インフルエンザ
中国中~南部で特にヒトへの感染が報告されていましたが、2013年から2014年にかけては湖水域、東部・南部の沿岸域に鳥の感染報告、ヒトへの感染報告が多発しました。今後、いつ新型インフルエンザとなってヒト-ヒトの間で感染力を持って大流行するかもしれないという状況は変わっていませんので、引き続き十分な注意が必要です。野鳥や鶏舎、生きた鳥を扱う市場などにはなるべく近づかないようにし、定期的に最新の情報をチェックするよう心がけましょう。
狂犬病
最近は狂犬病が非常に増えており、北京市内でも感染例が報告されるようになってきました。発病するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。業務や旅程上動物に接する可能性が高い場合や、地方に長く滞在するような場合には、事前にワクチンを打っておくことをお勧めします。狂犬病ウイルスを持っている動物は犬だけではなく、ウイルスに感染したコウモリやほ乳類にも注意が必要です。また、傷口をなめられただけでも感染することがありますので、できるだけ動物には近づかず、もし咬まれたりした場合は、すぐに傷口を流水で洗浄し、できればアルコール消毒し、速やかに医療機関を受診してください。
水痘
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度です。
水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。小児における重症化は、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症によるものです。成人での水痘も稀に見られますが、成人に水痘が発症した場合には、水痘そのものが重症化するリスクが高いと言われています。2014年の春、北京の在留邦人の間で流行が見られ,数十人が感染しました。
日本では,小児に対し水痘ワクチンは任意接種でしたが,2014年10月1日から定期接種となりましたので,渡航前のワクチン接種をおすすめ致します。
手足口病
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。理由は、子ども達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起こりやすいためです。また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。手洗いの慣行や排泄物の処理に注意して,適切な予防を心がけて下さい。
SARS(重症急性呼吸器症候群)
コロナウイルス属の一種である、SARSウイルスによって起こる呼吸器感染症です。38度以上の高熱、呼吸器症状で発症し、悪寒、筋肉痛、頭痛、下痢などを伴うこともあります。最近は新たな患者発生はありませんが、全く危険性がなくなったわけではありません。
トラベルアドバイス
・生水や水道水は飲まないようにし、ミネラル水や蒸留水を飲水用として使用しましょう。
・大都市の信頼できるホテル、レストランを除いて、加熱された料理以外食べないでください。
・緊急に現地医療を受けなければならない場合や、緊急移送が必要となる場合を想定して必ず海外旅行傷害保険に加入しておきましょう。
・基本的に日本語不可の病院がほとんどなので、中国語や英語での受診に不安がある場合は、加入している海外医療保険会社にまず連絡を取りましょう。病院の紹介から通訳、支払代行、搬送支援など色々なサービスがあります。
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中国
自然災害情報
現状
地震
中国は活断層地帯に位置しているため地震が起きる可能性があります。
洪水
5月〜11月は洪水がよく起こります。
台風
5月〜11月は台風が発生しやすくなります。
トラベルアドバイス
・地震が発生する可能性がありますので警戒を怠らないでください。
・5月〜11月は洪水や台風が発生しやすくなりますので現地のニュースをしっかりチェックしましょう。
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❗️危険要因(中国) ●日中関係 ・対日感情が悪化し、邦人や日系企業を狙った抗議行動等が行われる可能性があります。 ・政治的な問題が発生している際には、日本の大使館や総領事館、企業や商店を標的としたデモ等が発生することがあります。
※日中関係で焦点の当たる日は以下のとおりです。
5月4日(1919年)五・四運動(反帝国主義、反封建主義運動) 5月9日(1915年)対華二十一カ条要求を最後通牒で受諾した日 6月5日(1941年)重慶爆撃 7月7日(1937年)廬溝橋事件 8月12日(1978年)日中平和友好条約締結 8月13日(1937年)第二次上海事変 8月15日(1945年)終戦記念日 9月2日(1945年)降伏文書に調印 9月3日(1945年)抗日戦争勝利日 9月18日(1931年)満州事変(柳条湖事件) 9月29日(1972年)日中共同声明発出 12月8日(1941年)太平洋戦争開始(真珠湾攻撃) 12月9日(1935年)十二・九運動(五・四運動に次ぐ規模の抗日学生デモ) 12月13日(1937年)南京入城(中国では南京大虐殺記念日とされている)
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⚠️要注意エリア ⚠️1 新疆ウイグル自治区 【要警戒!】 ・2014年にウルムチ市の駅前や市場(バザール)付近での無差別殺傷事件で多数の死傷者が出ています。直近では2016年12月28日にホータン地区カラカシュ県で、3名の暴徒が車で共産党県委員会の関係施設に突入しました。 ・アフガニスタン及びパキスタンとの国境付近は、両国の情勢の影響により、治安が不安定となる可能性があります。
⚠️2 チベット自治区 【要警戒!】 ・年2、3月頃、厳重な警戒態勢が敷かれる可能性があります。 ・僧侶の焼身自殺事案が発生しているとされ、当局は一定の警戒態勢を敷いています。
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東アジアの国・地域